わたしの心のものさしで

愛猫ナナに首ったけ♪~7歳のナナに振り回される楽しい毎日です♪♪その他、身辺雑記、季節のお花の写真なんかも~♪

食と農~~「地産地消」と学校給食~今治市の実践(5)

今治市の大人たちが、子どもたちのために苦労に苦労を重ねて実現した、
心のこもった学校給食。
じゃあ、それを食べる子どもたちはどう受け止めているのでしょうか?

*****

『地域の力――食・農・まちづくり』 の著者、大江正章氏は、
2006年5月下旬、今治市を訪れています。
そのうちのひとつが、今治市立城東小学校(児童数276人)。


ある日の給食のメニューは、ご飯、すき焼き、野菜の和え物、空豆、
サツマイモチップス、牛乳。
<リッチ~! はぴねすの頃は、ご飯給食なんかなかったし~!
すき焼きも、旬の空豆もgood です~♪>

1年生の教室で、大江氏が子どもたちに尋ねます。
「給食はおいしいですか?」
「おいしい!とってもおいしいです!」
一斉に元気な声で、返事が返ってきます。
<1年生らしくていいですね♪>

教室の前方には、お代わり用のご飯やおかずが大きな容器に入っていて、
そこへ次々と子どもたちが行って、自分でよそっています。

やがて、教室のテレビから放送が流れます。
「きのうの残食は2.1キロでした。今日の玉ねぎは長尾見二さんが
作りました」

これは、毎日、給食委員がしている放送です。
前日に何キロ残ったか、そしてその日の地元産の食材を誰が作ったかを
生産者の写真入りで紹介しているのです。
<まさに、作った人の「顔が見え」ま~す♪>

*****

え~!え~!これってすごい~!!楽しそうだし~!!!
でも、始めからこうだったの???

ここから少し、大江氏の上記の著書より引用させていただきますね。
(漢数字は算用数字に書き換えさせていただきました。)

*****
.
2007年3月まで校長を務めた丹下晴美(1947年生まれ)が言う。

「この学校に来た3年前、残食が20キロ近くありました。
それが1学期で10キロになり、今年は約3キロです。もちろん、
無理に食べさせることはしません。どこの誰が作っているのかと、
食べるという行為がいのちにつながっているということがわかれば、
減っていきます」

安井によれば、500人規模の学校で平均80キロも残るという。
それから考えると驚くべき少なさだ。
栄養士の石山香がこう補足した。「今年はゼロの日もあったんですよ」。

食べ残しが減ったのは、丹下が子どもたちに生産者訪問を提案して
からである。
そこで、立花有機農業研究会のメンバーが安全な野菜を一生懸命
作っていることを知り、子どもたち自身が校内新聞や校内放送で
紹介したことが大きなきっかけだった。


*****

はぴねすが前記事(4)で書きたかったことは・・・

友人のご両親が、田んぼや畑で心をこめて作られた、お米やお野菜。
それをいただいて食べたとき、舌や体は喜んだかもしれないけれど、
頭では十分理解してなかったし、心も十分喜んでいなかった。

でも、促されてお礼状を書こうとしたとき、くださったご両親の苦労や、
くださった思いを想像してみて初めて、そのありがたさが心にも染み入り、
頭でもよくわかった

・・・ということでした。

*****

今治市の子どもたちの場合は、促されて生産者を訪問してみることによって、
ほかでもない私たちのために、こんなに一生懸命、安全でおいしい野菜を
作ってくれているんだ」と知り、私以上に心動かされたんじゃないかな・・・

そして、その子どもたちの話を、校内新聞や校内放送を通じて知った
ほかの子どもたちにも、ちゃんとそれが伝わったに違いない・・・

とはぴねすは思ったのです。

*****


地域の子どもは、地域で愛情を持って育てる。
そのひとつの形としての、地元産の有機農産物を使った学校給食。

そして、子どもたちは、大人の愛情をいっぱいに受けていることを感じ、
いのちを支えてくれる「食」の大切さを知りながら育つ。

そんなふうにとらえると、今治市の学校給食の「地産地消」は奥が深いな~
~~と、改めてしみじみと思うのでした♪♪♪



*****

追記) 同タイトルで、(1)~(5)を書いています。

食と農~~「地産地消」と学校給食~~今治市の実践(1)
  http://meadowsage.blog78.fc2.com/blog-entry-285.html

食と農~~「地産地消」と学校給食~~今治市の実践(2)
  http://meadowsage.blog78.fc2.com/blog-entry-286.html

食と農~~「地産地消」と学校給食~~今治市の実践(3)
  http://meadowsage.blog78.fc2.com/blog-entry-289.html

食と農~~「地産地消」と学校給食~~今治市の実践(4)
  http://meadowsage.blog78.fc2.com/blog-entry-291.html

食と農~~「地産地消」と学校給食~~今治市の実践(5)
  http://meadowsage.blog78.fc2.com/blog-entry-296.html





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  1. 2008/05/18(日) 15:58:58|
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食と農~~「地産地消」と学校給食~今治市の実践(4)

もうひとつ、今治市の学校給食について、どうしても書いておきたいことがありました。

そう思っていたら、それに通じるようなことが、ここ数日間に私の身のまわりで起き、何か不思議な気持ちがしました。
今回は、そのことについて書いてみたいと思います。

*****

数日前、私は友人から、「父と母からのプレゼント!」と言って、お米と新玉ねぎをいただきました。
お米は、友人が以前「うちでは父の作った“こだわりのお米”を食べてるよ。」と言っていたのを最近思い出し、食べてみたくて5kg分けてくださいとお願いしていたもの。
メッセージカードには、お父様からは「今回はプレゼント。お気に召したら言ってください」と。気に入ったら、次からは5kg1000円で分けてくださるそうです。
また、お母様からは、「今年できたての新たまねぎ。サラダおいしいヨ」とのお言葉。

私はとてもうれしくて・・・なのに、今思い返せば、友人にお礼を言っただけで、「お父様お母様に、ありがとうとお伝えしてね」とも言っていませんでした。

翌日、友人にメールで改めてお礼をしました。「いただいた玉ねぎのおかげで、久しぶりにちょっぴり料理ができて幸せでした。おいしいたまねぎをどうもありがとう」という内容の。
だけど、お米の方は、おいしかったのだけれど、これから先ずっとお願いしていいのかなとちょっと迷っていたので、「おいしかった」の一言も伝えていなかったのですね・・・

その翌日の夕方・・・
友人は、最近挑戦していた天然酵母のパンが上手く焼けたと、届けてくれました。
そのときのメッセージカードに、こう書いてありました。
お米、どうでしたか。父がどうだったかと心配しておりました。もし、お暇なら、感想を一筆送ってやって下さい」。

ああ、しまった・・・至らぬことで申し訳ない・・・
そう思って、最初のプレゼントのメッセージカードをよく見ると、「両親に礼状を送ってやってね」と、はっきりは書いてないものの、よく注意すればそれとわかるサインが!!

ともかく、今夜のうちにご両親にお礼状を書いて、投函しに行こう!!

はがき?では失礼だろう。縦書きの便箋・・・は無いので横書きでいいことにしよう。

とまあ、バタバタしながら、だいたい次のようなお礼状を書きました。

*****

先日は、美味しいお米とたまねぎを、どうもありがとうございました。
お父様、お母様が手塩にかけて育てられたものと思い、ありがたくいただきました。

お米は、ほんのり甘いのですね。
お日様の香りとお父様の愛情がぎゅっと詰まっている味のように思われました。
T子さんは小さい頃からずっと、お父様が育てられたお米をこうやって食べてきたのですね。できたら私もその仲間に入れていただければ、と思いました。
よろしかったら、これからも分けていただけますか。
5kg1000円では安いように思うのですが、それでよろしいのでしょうか。

たまねぎをいただいて、実は私、ほんとうに久しぶりに料理を作ってみたいと思いました。
体調を崩してから何年間もずっと料理をする元気が出なかったのです。
でも、「台所でこんなにいい香りを放っているたまねぎが新鮮なうちに、何か作って食べてみたい!」。そう思って、ようやく、思いついたいちばん簡単な料理――野菜炒め――を作って食べることができました。とても美味しく幸せでした。
たまねぎのサラダは、実は今まで私は作ったことがないので、また明日、美味しい作り方を調べて挑戦してみたいと思っています。

ほんとうにどうもありがとうございました。


*****

書いているうちに、改めて、お父様お母様のご厚意が身にしみ、ありがたく感じられました。また、私にそういう機会を与えてくれた友人にも深い感謝の念を覚えました。


え?そんな話が、今治市の学校給食とどう結びつくの?
・・・については、勘のいい方はもう大体の察しはついてらっしゃるかと思いますが、続きはまた、次回に。


*****

追記) 同タイトルで、(1)~(5)を書いています。

食と農~~「地産地消」と学校給食~~今治市の実践(1)
  http://meadowsage.blog78.fc2.com/blog-entry-285.html

食と農~~「地産地消」と学校給食~~今治市の実践(2)
  http://meadowsage.blog78.fc2.com/blog-entry-286.html

食と農~~「地産地消」と学校給食~~今治市の実践(3)
  http://meadowsage.blog78.fc2.com/blog-entry-289.html

食と農~~「地産地消」と学校給食~~今治市の実践(4)
  http://meadowsage.blog78.fc2.com/blog-entry-291.html

食と農~~「地産地消」と学校給食~~今治市の実践(5)
  http://meadowsage.blog78.fc2.com/blog-entry-296.html





  1. 2008/05/04(日) 16:43:29|
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食と農~~「地産地消」と学校給食~~今治市の実践(3)

“学校給食に地元の農産物を”っていうと、どんな農産物を思い浮かべますか?

まずは野菜、それからお米、でしょうか。

今治市ではどうかというと、それだけじゃありませんよ~

地元産大豆で作った豆腐・味噌とか。
地元産小麦で作ったパンとか。
そういう加工品まで、地元産なんですよ~!

地元産大豆で作った豆腐・味噌、にはそれほど驚かなかったけれど、
地元産小麦で作ったパン!!
にはさすがのはぴねすも驚きました!!!

*****

この、地元産小麦を使ったパンを給食へ、というのは
簡単に実現したことではありませんでした。

数年前まで、パン用の小麦は市内では全く栽培されていません
でした。
温暖な気候に適した小麦の品種がなく、試験栽培してみても、
うまく育たないし、なんとか育ってもうまくパンができません。
それでも今治市はあきらめません!!

温暖な気候に向いたパン用小麦が開発されたと聞き、2001年に、
農家に作付けてもらいます。
あわせて、給食用のパンを製造している今治合同製パンに、
この小麦でのパン作りを依頼します。

この小麦ったら、輸入小麦に比べて、製パンにとても手間がかかる、
のに価格面は・・・
だけどそこらへんは、市の職員、安井孝氏――今治市の地産地消と
学校給食をリードしてきた人――の情熱に、ほだされたというか、
押し切られたというか・・・で社長さんも頑張ってらっしゃるようです。

2004年には作付面積も増やし、市内産小麦のパンが給食に
10月から翌年6月まで登場。
ポストハーベストの心配がある輸入小麦のパンを食べる期間が減って
嬉しいですね。

この、パン用の小麦は、よく栽培されている味噌用の裸麦に比べて
収量が少ないため、農家に対して助成金を出しているとのこと。

小麦生産を担う中心は、農事組合法人まつぎ。60代が中心で、
専業農家は少ないとのこと。
その代表は、こう語っています。

「小麦は収穫が六月一〇日ごろと遅い分、田植えがずれ込み、
稲作に影響が出る。おまけに今年は雨が多くて、刈り取りが
遅れてます。給食用だから、やるんですよ。それと、助成が
あるからね。消毒は、雨が多いときに出る赤カビ防除以外は
ほとんどしません」

(大江正章 『地域の力――食・農・まちづくり』 岩波新書)

給食用だから、やるんですよ」。その言葉が、はぴねすはうれしい。
それは、前記事で紹介した、給食の自校式への要望を出した
立花地区の農家のグループの、「子や孫に、自分たちの作った
安全で新鮮な農産物を食べさせたい
」という思いと重なるものだと思います。

*****

また、週3回のお米の給食は、99年度からは、100%市内産の
特別栽培米を使用しています。
これは、減農薬で、化学肥料の使用も制限したもので、
そのために収量が減る分は、その分高い値で買い上げています。

*****
*****

こんなふうにして、学校で子どもたちが「顔が見える」安全な
パンやお米を食べられるようになること。
それだけでも、はぴねすはうれしいと思います。

でも、前述の安井氏の構想はそこにとどまりません。

米、野菜、小麦→パン、大豆→豆腐・味噌、といった、農産物や、
その加工食品を学校給食に供給することからスタートして、
少しずつ今治市内での農産物・農産物加工食品の「地域内自給」の
向上を目指していらっしゃるようです。

安井氏が2003年にネットマガジンに寄せられた文章がありますので、
リンクしておきますね。

安心できるまちづくり
  旬の有機食材で安全給食
 -主食以外に豆腐・パンも自給


*****

あと何回か、続く予定で~す♪



*****

追記) 同タイトルで、(1)~(5)を書いています。

食と農~~「地産地消」と学校給食~~今治市の実践(1)
  http://meadowsage.blog78.fc2.com/blog-entry-285.html

食と農~~「地産地消」と学校給食~~今治市の実践(2)
  http://meadowsage.blog78.fc2.com/blog-entry-286.html

食と農~~「地産地消」と学校給食~~今治市の実践(3)
  http://meadowsage.blog78.fc2.com/blog-entry-289.html

食と農~~「地産地消」と学校給食~~今治市の実践(4)
  http://meadowsage.blog78.fc2.com/blog-entry-291.html

食と農~~「地産地消」と学校給食~~今治市の実践(5)
  http://meadowsage.blog78.fc2.com/blog-entry-296.html





  1. 2008/04/28(月) 09:39:08|
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食と農~~「地産地消」と学校給食~~今治市の実践(2)

前記事(1)はまだほんの前置きでしたが、読まれてどう思われました?

「地産地消?有機野菜?・・・そりゃあいいかもしれないけど、そんなもの、
お高くてちょっとねえ・・・」と思った方もいらしたかも。

でも、もしそれが、わが子が学校で食べる給食だったらどうでしょう?・・・

*****

愛媛県今治(いまばり)市の学校給食は、かつて、2万1千食という巨大な給食センターで調理されていました。
そのセンターが老朽化し、建て替えの話が持ち上がっていた1981年、学校ごとに調理場を設けて給食を作ろうという激しい市民運動が起こり、約3万人もの署名が集まります。
<2005年に合併する前の、旧今治市の人口が約12万人だったそうだから、どれだけ運動が大きかったか想像がつきますよね。>

市民運動の中心を担った女性は、こう回想しています。

あれは八一年二月の寒い日です。長女が通っていた小学校の給食試食会に参加して、本当に驚きました。冷えた汁をアルマイトの食器に注ぎ、そこへビニール袋に入ったうどんを入れて、先割れスプーンで食べたのです。こんなものを食べさせられてたまるかと思い、この日から私たちの運動が始まりました。」
(大江正章 『地域の力――食・農・まちづくり』岩波新書)

この運動の結果、市はセンターの建て替え計画を白紙に戻しました。
そして、この件はその年の暮れの市長選の争点になります。
その結果、自校調理式への移行方針を打ち出した新人が圧勝し、1983年以降、市の給食は徐々に自校調理式へと変わっていったのです。

この運動にはまた、今治立花農協、そして立花地区の有機農業生産者が、当初から深く関わってきました。

この年の五月には、今治立花農協が自校式と米飯給食を求める決議をし、私たちは立花地区の有機農業生産者とともに運動してきました。この運動がなければここまでこなかったし、いまの地産地消の取り組みはとても誇りに思っています。学校給食は、まちづくりの核になってきました」(同上)

そして今治市は、自校式調理場の建設に伴い、1983年から、市内産の野菜を優先的に使う方針を打ち出したのです。いまでこそ各地で行われていることですが、当時としては非常に先進的な取り組みでした。

*****

まだまだ続く、予定。

続きが待ちきれない方は、「JA今治立花」からいくつかリンクを張っておきますので、行ってごらんになることをおすすめ!
立花地区での地産地消の取り組みが、写真入りで、コンパクトにわかりやすくまとめられています。
(「農協」の呼び名は、現在は「JA」に変わっています。)

JA今治立花 
<地産地消のお話>
   http://www.islands.ne.jp/tachibana/ja/chisan/index.html

  活動報告
 
  ・有機野菜・減農薬米
   http://www.islands.ne.jp/tachibana/ja/chisan/yuuki.html

  ・学校給食への取り組み
   http://www.islands.ne.jp/tachibana/ja/chisan/kyushoku.html
  
  ・食農教育への取り組み
   http://www.islands.ne.jp/tachibana/ja/chisan/shokunou.html



*****

追記) 同タイトルで、(1)~(5)を書いています。

食と農~~「地産地消」と学校給食~~今治市の実践(1)
  http://meadowsage.blog78.fc2.com/blog-entry-285.html

食と農~~「地産地消」と学校給食~~今治市の実践(2)
  http://meadowsage.blog78.fc2.com/blog-entry-286.html

食と農~~「地産地消」と学校給食~~今治市の実践(3)
  http://meadowsage.blog78.fc2.com/blog-entry-289.html

食と農~~「地産地消」と学校給食~~今治市の実践(4)
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食と農~~「地産地消」と学校給食~~今治市の実践(5)
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  1. 2008/04/16(水) 08:33:56|
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食と農~~「地産地消」と学校給食~~今治市の実践(1)

<ある日、スーパーの野菜売り場で>
半分にカットされたかぼちゃの彩りに目を引かれ、思わず手を伸ばしたものの、
「え? これってニュージーランド産! う~ん・・・。
ま、国産かぼちゃが出回る時期に食べればいいか。これはやめとこ!」

<またある日、今度は果物売り場で>
「アメリカ産のネーブルが山ほど積んであるわね~! でも、ネーブルなら広島県産を
買いますわな。ほかにも、この時期、県内産のおいしい柑橘類はたくさんあるしね。」


・・・なんてことを、はぴねすが一人でやっていても、日本の食料自給率を上げるのに、
何の役に立つわけでもなく・・・


それにしても、食料の6割以上も輸入に頼っていて、この国は大丈夫なのかな~?

ミサイル防衛とか、そういう面の「国防」にばかり一生懸命になってていいのかな?

「食料自給率」とか、「食の安全」とかいう面で、国民の食生活を守ることも
もっと本気で考えてもいいんじゃな~い?

*****

そんな思いで、1冊の本を手に取りました。

大江正章 『地域の力――食・農・まちづくり』 (岩波新書 新赤版)

岩波書店の新刊紹介はコチラ↓
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn0802/sin_k398.html

この本には、著者が自らの足で集めた計18の事例が紹介されています。
まだ、ざっと読んだだけですが、読みながらワクワクしてきました。
特に、愛媛県今治市の「地産地消」と学校給食への取り組みが。

学校給食に地元の農産物を使うことが各地で盛んになってきた中、今治市では「地元」産に加えて「有機」農産物を積極的に導入して、注目を集めています。その他にも今治では、さまざまな取り組みがなされています。

こういった実践が各地で広がれば、国民全体の「食の安全」についての関心がもっと上がり、食料の国内自給率アップにもつながるのでは、と思いました。

では、今治市の実践を紹介する前に、「地産地消」についての一般論も交えて書いてある部分を、長くなるけれども引用させていただきます。

*****

地産地消の目的は地域の自立

いうまでもないことだが、地産地消とは、地元(市区町村)で生産された農林水産物を地元で消費することである。ただし、今治市では、地元産であれば何でもいいとは考えていない。安全で新鮮であることを大切な条件とし、そのために旬の時期に生産されたものを旬に食べる「旬産旬食」の運動も進めている。たとえば、旬の採れたての野菜を食べれば美味しいし、野菜の生理に合っているから農薬は少なくてすむし、ハウスでの加温も不要だ。

二十一世紀に入って、地産地消は自治体農政の中心的課題となった。それは、国が食料自給率の向上や食育の推進をかかげたこと、国が進めてきた産業型農政の行きづまり、直売所や学校給食と結びついた生活型農業の活性化を背景としている。(中島紀一『食べものと農業はおカネだけでは測れない』コモンズ)。広域流通をもっぱらとしてきた農協でさえ、その流れを無視できなくなり、直売所の建設に力を入れだした。もっとも、地産地消を本気で進めれば、グローバル化を前提とする国の農政とぶつかるのだが、そこからは多くの人々が目をそらしている。

ともあれ、地産地消のメリットは多面的である。次のように整理できるだろう。

① 生産者――多品種少量型(高齢者・女性中心)の販売促進、所得向上、やりがい
② 消費者――顔の見える農産物の購入、安心感、新鮮さ、美味しさ、相対的な安全性
③ 環境――輸送距離の短縮による環境負荷(CO2、NOx)の削減、農薬使用量の減少
④ 農政――地域農業の振興、遊休農地増大の歯止め
⑤ 経済――地域循環の推進、ローカルマーケットの創出

また今治市の場合は、年間通して露地野菜がほとんどを占めている。露地野菜はハウス野菜に比べてエネルギー使用量が八分の一~三十分の一といわれる(「野菜品目別統計」など)。さらに、学校給食と有効に結びついたときは大きな食育力をもつ。


(中略)

「地産地消推進運動は、生産・消費という経済活動にとどまりません。それは、地域の文化や伝統をみつめ直し、経済成長で失った地域資源を取り戻し、地域が本当に自立するための運動ととらえるべきです」

*****

・・・と今日はここらへんまで。
続きはまた、できたら書きますね~

明日天気がよければ
きのうネットで調べた、近所の農協の直売所へ行ってみようっと!



*****

追記) 同タイトルで、(1)~(5)を書いています。

食と農~~「地産地消」と学校給食~~今治市の実践(1)
  http://meadowsage.blog78.fc2.com/blog-entry-285.html

食と農~~「地産地消」と学校給食~~今治市の実践(2)
  http://meadowsage.blog78.fc2.com/blog-entry-286.html

食と農~~「地産地消」と学校給食~~今治市の実践(3)
  http://meadowsage.blog78.fc2.com/blog-entry-289.html

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  1. 2008/04/07(月) 15:24:42|
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& ナナ(2009年8月16日生まれ) 2歳で慢性腎不全に。療法食と皮下輸液で元気に過ごしています♪                 

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