まだ父の入院騒ぎが起こる前の、あるのんびりした日のこと。
まだ行ったことのなかった近所のペット用品店に
猫じゃらし目当てに足を運んでみました。
小さな個人経営のお店で、店主らしき年輩の女性が応対してくれました。
「あの~、猫じゃらし置いてますか?」
「あ~、あんまりないんじゃけど、今98円セール中よ。」
「うちの子のお気に入りの猫じゃらしが、最近ホームセンターに
置いてなくて。これ(ぼろぼろになっている)なんですけど・・」
「そうなんよね~。最近猫じゃらしが売れんけえゆうて、ホーム
センターさんもあんまり置かんようになっとるし、製造も減っとる
んよね~。」
「通販で買うと全然イメージと違って、遊んでくれなかったり・・」
「ようお客さんそう言われますねえ。(・・と猫じゃらしを2本出して)
これ、かな?」
「あ!これです、これ!!2本下さい♪」
「あと、これなんかどう?」
「これって人気商品なんですか?」
「うん、けっこういいよ。」
「じゃあ、これも下さい。」(・・・〆て、294円のお買い上げ♪)
「猫じゃらしはね、ネコちゃんとのコミュニケーションの道具
じゃけえねえ。」
「コミュニケーションの道具・・ですか。考えたことなかったです。」
・・・というワケで店主さんおススメのネコじゃらしを使って、ナナとママが
コミュニケーションをとっている様子が冒頭の動画です。
ネコのオモチャっていうと、運動のためとか退屈を紛らすためとかばかり
思っていたので、「にゃんことニンゲンのコミュニケーションの道具か~!
深いな~!」と感動したママだったのでした。
*****
じゃあ・・・あれはいったい何だったんだろう?と、9月下旬頃の
ナナと私の光景が目に浮かびます。
まず、ご覧下さいませ。
このころナナは、1日に何度も「遊びましょ♪」とママを誘うものの
慢性腎不全の症状が重く、オモチャを追って動き回る元気はありません。
どうしたらいいんだろう・・
それで、できるだけ楽しく元気が出るような歌や曲をいろいろ考えては
歌いながらナナの体のあちこちを猫じゃらしでポンポンと。
30分でも1時間でも、ナナが「もういいワ♪」と言うまで。
ナナはシッポ振ってたけど・・・
どんな気持ちだったんだろうね?
ママに「気持ちいいヨ♪」って言いたかったの?
「元気になるからね!」って言ってたの?
ママは「ナナちゃん、苦しいのよね。体ダルイのよね・・・・・」って。
「少しでも今の苦しさが和らいで、気が紛れるなら」って思ってたよ。
・・・そんなこともありました
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